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淳和院正子 三枝和子 講談社 \1900(税別) 288ページ 仏教徒として、天皇家ではじめて夫を火葬・散骨した淳和皇后・正子の一生を描く、書下ろし長篇。 実子、恒貞親王の廃太子、これが母嘉智子と藤原良房の陰謀だとしたら・・・ 晩年は仏道に生きた皇后の生涯。 | |
薬子の京(上) 三枝和子 講談社 \1900 378ページ 「薬子の変」の藤原薬子。 娘が時の天皇、平城天皇の后になろうとしたその夜、平城天皇が見初めたのは母親の薬子だった。 東宮を恋慕する母と娘との宿命、宮中の権謀。 | |
薬子の京(下) 三枝和子 講談社 \1900 344ページ 平安遷都の光と闇。 譲位した平城上皇は、本当に薬子にそそのかされて再び皇位につくことをたくらんでいたのか? それとも、ただ自分の安らぎとなる地がほしかっただけなのか・・・ 稀代の悪女か、薬子をめぐる愛と王権の行方を描く傑作。 | |
望みしは何ぞ 王朝-優雅なる野望 永井路子 中公文庫 \648(税別) 347ページ 摂関政治から院政への橋渡し役をはからずも演じた、道長の子、藤原能信―。 藤原摂関家と天皇家を中心に、皇子誕生をめぐる閨閥による権力抗争を、道長亡きあと、王朝社会の陰の実力者となった能信を通して描いた歴史大作。 平安朝三部作「王朝序曲・この世をば」の完結篇。 | |
噂の皇子 永井路子 文春文庫 \388(税別) 283ページ 時は平安時代。 三条帝と実力者藤原道長は熾烈な闘いを繰り広げていた。 それなのに、帝の第一皇子敦明には奇妙な噂がささやかれていた…。(「噂の皇子」)。 王朝の光と影を生き生きと描き出した他小説8篇。 | |
女帝・氷高皇女 三枝和子 講談社 \1,800(税別) 253ページ 祖母・持統天皇から「氷高を長屋王に婚姻せたりはしません。あの皇女は、もっと大変なことが出来したときに重要な地位に即いてもらわねばなりません。誰彼の妃になどしてはならない」と命を受け、母・元明天皇から「私が生きているあいだは、不比等はお前を御位から下ろすことはできますまい。 お前は推古様のように長生きして、長く皇位に即いている必要があります」との言葉を受けて、政争のただ中に氷高皇女は即位する。生涯独身だった美しき女帝をとりまく、不成就の恋の歌。 政争と不思議なめぐり合わせで、祖母、母、娘と三代の女性がつづいて皇位に即く。 氷高元正天皇の波乱の生涯。 | |
萌がさね-藤原道長室明子相聞 鳥越碧 講談社 \1,893(税別) 415ページ(文庫本も出てます) 「己が時を汚すことなく生きていきたい」。 左大臣家に生まれながら、心ならずも政敵藤原道長へ嫁いだ美貌の女、明子。 優しく儚げながら、凛乎たる心を持つ彼女こそ権勢を恣にした道長が愛を得ることに苦悩した唯一の女だった。 正妻倫子とともに“二人妻”として記憶される明子の生涯を綴る絢爛たる歴史絵巻。 | |
聖徳太子はなぜ天皇になれなかったのか 豊田有恒 PHP研究所 \850 220ページ 高天原神話の消された神たちの謎・英雄日本武尊はなぜ死んだのか・崇峻天皇暗殺の犯人は誰だ・ 推古天皇は日本の則天武后だった!?・藤ノ木古墳に眠るのは穴穂部の王子と宅部の王子だ・ 聖徳太子はなぜ天皇になれなかったのか・天智天皇は暗殺された!?・天武天皇の本当の父親は誰だ・ 日本が白村江の戦いに敗れた意外な真相・長屋王殺害を命じたのは誰だ・高松塚古墳の被葬者は誰だ・ 三蔵法師をめざした皇太子高岳親王 | |
謎の古代女性たち 黒岩重吾 中央公論社 \1200 251ページ 歴史と神話に生きる神秘的な女性たちの素顔とその生涯。 卑弥呼・倭迹迹日百襲姫と神話・磐之媛の嫉妬 創られた神功皇后・天照大神の誕生 忍坂大中姫の力・雄略大王と王妃の怨念・推古女帝 | |
斑鳩王の慟哭 黒岩重吾 中央公論社 \1800 481ページ(文庫本も出てます) 博愛主義の政治という理想がはばまれる中で、聖徳太子はしだいに厭世観を募らせていた。 一方、強靭な生命力を持つ推古女帝は血の怨念から大王位に固執し、蘇我馬子と組んで 太子の疎外を画策する。やがて太子、女帝が逝き、大王位をめぐる確執は、山背大兄王と蝦夷が引継ぐ―。 上宮王家滅亡を壮大に描く長篇。 | |
天照らす、持統 小石房子 作品社 \2000 246ページ 大津皇子処刑、役小角配流、人麻呂遠島など相次ぐ冷厳な政略で政敵の粛清を続け天皇中心の律令国家日本を作り上げた偉大なる非情の女帝。愛息、草壁皇子の溺愛により、次々と処刑される皇女・皇子たち・・・ 小石房子氏「女帝3部作」の最終作。 | |
暁の女帝推古 小石房子 作品社 \2060 243ページ ゛日出ヅル処ノ天子゛として、聖徳太子、蘇我馬子等との確執を通し日本国家と天皇制の基盤を築いた美貌の女帝の波瀾の生涯。推古は時の大臣蘇我馬子が擁立した日本初の女帝だが、なぜ馬子が女帝を立てたのかといえば、それは崇峻天皇暗殺の責めをかわすためであった。馬子は妖艶で、かつて巫女をつとめていた推古のカリスマ性に目を付け、推古を国つ神の最高司祭者である天皇に、また評判の良かった厩戸王子(聖徳太子)を摂政とした。馬子は天皇の職掌を二分することによって、罪の回避をはかろうとしたのである。推古天皇はじつに天皇制の原点に位置する女帝だったのである。 | |
巫女王斉明 小石房子 作品社 \2000 239ページ 即位の様子を唐人が窺い、鬼が葬儀を見送ったと『書記』が書く、謎多き女帝の正体。第一の謎は、用明天皇の孫高向王に適して、漢皇子を生れませりとの『書記』の一文であり、第二の謎は皇極(斉明)が舒明天皇との間にもうけた葛城皇子(中大兄皇子)を、古人皇子が「韓人」と呼んだくだりであり、第三の謎は、斉明が狂心の渠(たぶれごころのみぞ)と呼ばれた運河を堀り、宮殿のほかに離宮や天宮を造営して城壁を築いたこと。そして第四の謎は、生涯百済救援に邁進し、68歳という高齢で西征の先頭に立ったことである。 | |
天武天皇隠された正体 関裕二 KKベストセラーズ \1350 236ページ 天武天皇は聖徳太子の子だった?謎に包まれた大王・天武天皇の意外な正体とは?『日本書紀』に隠された暗号が、今、暴かれる!古代史の通説を真っ向からくつがえす衝撃の書。 第一章−天武と蘇我入鹿を結ぶ赤い絆、第二章−聖徳太子は蘇我入鹿である、第三章−運命を分けた壬申の乱の謎、第四章−そしてトリックは解き明かされた、第五章−悲運の大王・天武天皇の正体 | |
美貌の女帝 永井路子 文春文庫 \500 398ページ 壬申の乱を経て、藤原京へ、さらに平城京へとめまぐるしく都が遷る激動の時代は、また裏面で皇位をめぐって大改革が進行した歴史の重要な節目にあたる。その矢面に立たされた氷高皇女=元正女帝がすべて政治にささげ、わが身を賭しても守り抜こうとしたものは何だったのか。悲劇の女帝を描く長篇歴史小説。 | |
裸足の皇女 永井路子 文春文庫 \420 302ページ 天智帝のひめみこ山辺は大津皇子と結ばれ、皇后の座にはまさに今一歩と思われた。一族入り乱れる権力争いの波間に漂う彼女の運命は。(「裸足の皇女」)天武帝の皇子新田部は、母が異母兄藤原不比等と結ばれたことを知って...。(「殯の庭」)古代の朝廷に渦巻く策謀と奔放な恋のゆくえを描く小説九篇。 | |
王朝序曲(上) 永井路子 角川文庫 \480 274ページ 長岡京への遷都、蝦夷出兵と大胆な政治を押し進める帝王桓武。しかし、蝦夷攻略は失敗、相次ぐ妃の死、大水害に見舞われ、かつて自らが宮廷から追放した早良親王らの怨霊に惑わされ、再び遷都を決意した。亡き母親への憧憬拭いがたい安殿は、後宮入りした娘の母・藤原薬子の身体にのめり込み、その関係を咎める桓武帝と相剋を深める。平安遷都 794年、官等をめざしてもつれ合う藤原真夏、冬嗣兄弟の愛憎、皇太子・安殿との骨肉の相剋に命をすりへらしていく帝王桓武を描く、長編歴史大河小説の大作。 | |
王朝序曲(下) 永井路子 角川文庫 \480 280ページ 60の齢に達し、病床の身にあった桓武帝は、いよいよ安殿に譲位した。平城帝が誕生し、ひとつの時代が終わりを告げた。新帝は、一度は遠ざけられた藤原薬子を近任させ、薬子は宮廷での権力を強めた。出世に背を向けた冬嗣は、鷹揚な皇子・賀美能に仕えるが、計らずも平城は、賀美能を皇太子に指名し、冬嗣もまた、政治抗争の中央へ引き出されていく。桓武から平城、そして嵯峨へ。権力と愛欲の葛藤が繰り返され、平和がくる。野望と挫折、長編歴史大河小説の力作。 | |
この世をば(上) 永井路子 新潮文庫 \590 491ページ 藤原兼家の三男坊に生まれた道長は、才気溢れる長兄道隆、野心家の次兄道兼の影に隠れ、平凡で目立たぬ存在であった。しかし姉詮子の後押しで左大臣の娘倫子と結婚して以来運が開け、いつしか政権への道を走り始める−。時代の寵児藤原道長の生涯を通し、表面は華やかな王朝の裏に潜む様々な葛藤と、゛王朝カンパニー゛とも言うべき素顔の平安朝をあざやかに照らし出した力作長編。 | |
この世をば(下) 永井路子 新潮文庫 \600 473ページ 30歳で一躍トップの座に躍り出た道長は、兄道隆の子伊周の排撃にも成功した。そして娘の彰子を一条帝に入内させ、やがて待望の男子が生まれる。かくて一手に権力を握った道長は、抜群の平衡感覚で時代を乗り切り、゛望月の世゛を謳歌する−。゛権力の権化゛という従来のイメージではない、人間味溢れる平凡な男としての藤原道長を描き出し、平安貴族社会を見事に活写する歴史長編。 | |
茜に燃ゆ 小説−額田王(上) 黒岩重吾 中公文庫 \580 291ページ 大化改新後の飛鳥で、緊迫する東アジア政情を受けて、倭国を強大な国家にすべく心血を注ぐ中大兄皇子と、殺気立つ中大兄を気づかいながら補佐するその弟・大海人皇子。二人の前に、すみれの花のにおいとともに、黒眼がちの額田王が現れ、皇子を恋に陥れた。政争と愛憎が交錯する古代史の世界。 | |
茜に燃ゆ 小説−額田王(下) 黒岩重吾 中公文庫 \580 300ページ 王権をめぐって骨肉が争い、権謀渦巻く宮廷。やがて壬申の乱に至る中、天智は大海人皇子から額田王を奪う。両帝の妃になるという運命をたどりながら、常に激しい情熱を内に秘め、誇り高く生きようとした万葉歌人の、謎に包まれた境涯を渾身の筆に描く長篇歴史小説。 | |
天翔る白日 小説−大津皇子 黒岩重吾 中公文庫 \1100 604ページ 皇位を継ぐのは誰か−。壬申の乱後に即位し、新国家造りをめざす天武天皇の宮廷に渦巻く愛憎と権謀。文武に秀で自由闊達な大津皇子に強い期待と深い猜疑の眼が集まり、誇り高い青年皇子は恋と政治闘争に身を燃やしつつ、悲劇的な結末に追い込まれてゆく。古代飛鳥に展開する歴史と人間の凄絶なドラマ。 | |
天皇と御陵を知る辞典 藤井利章 日本文芸社 \1500 286ページ 第1章 大和創建時代の天皇と御陵―巨大古墳に眠る歴代天皇 第2章 万葉時代の天皇と御陵―飛鳥〜奈良時代から平安へ 第3章 摂関政治時代の天皇と御陵―平安の都に眠る天皇 第4章 武家政治時代の天皇と御陵―鎌倉時代〜南北朝時代の天皇 第5章 戦国〜幕政下の天皇と御陵―室町幕府・戦国争乱〜江戸幕府まで 第6章 大政奉還〜象徴としての天皇と御陵―明治・大正・昭和の近代天皇 | |
隠された帝〜天智天皇暗殺事件 井沢元彦 祥伝社 \1300 326ページ 天智天皇は、弟天武天皇によって暗殺された!壬申の乱後、正当に皇位を継いだ天武−それが歴史の定説である。だが、史書『扶桑略記』には“天皇行方不明”と記している。『日本書紀』に遅れること400年、史料として無視されてきた。しかし、もし正史が暗殺者による自己正当化のための書としたら…。天智天皇暗殺説に挑む歴史推理。 | |
逆説の日本史2 聖徳太子称号の謎 井沢元彦 小学館 \1600 427ページ(文庫本も出てます) 第一章 聖徳太子編−「徳」の諡号と怨霊信仰のメカニズム 第二章 天智天皇編−暗殺説を裏付ける朝鮮半島への軍事介入 第三章 天武天皇と持統女帝編−天皇家の血統と『日本書紀』の゛作為゛ 第四章 平城京と奈良の大仏編−聖武天皇の後継者問題と大仏建立 | |
逆説の日本史3 平安建都と万葉集の謎 井沢元彦 小学館 \1600 361ページ(文庫本も出てます) 第一章 道鏡と称徳女帝編−愛人騒動をデッチ上げた「藤原史観」 第二章 桓武天皇と平安京編−遷都を決意させた真相と風水説 第三章 『万葉集』と言霊編−誰が何の目的で編纂したのか |